第八幕 罪(りんね)

それから僕の項(クビ)には誓いの印が刻まれた。
君に食まれながら僕は。
死の恐怖と愛される悦びを感じていた。
それは喩えようもない程の。
甘美な行為であり。
それと共に許されない行為でもあった。
けれども、僕にとってはそんな事どうでもよかった。僕にとって大切なのは君と共に在ることだけ――。
何世紀もの間、僕を探し彷徨った君と。
何世紀たっても君を忘れられず、求め続けた僕。
きっと二人は落ちる運命――。
「愛しき人、あなたのすべてが私の糧。その眼差し、魂(ココロ)血肉の一片までも。」
毎夜囁かれる誓いの詞(コトバ)と共に僕らは眠りに堕ちる。

――あなたの涙は、蜜の味。

It is not over……

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