―レグナス―(主人公1)
外見年齢18〜24歳の青年。髪も瞳も赤茶色。猫っ毛は結べる程長くない。細身で見た目がかなり頼りない。身長については設定がないものの、あまり高い方ではない様子。平均的なその辺の人。
将来の夢は王族付きの近衛兵。本編を見るところ、彼は“怖いお兄さんに可愛がられる後輩タイプ”らしい。
シーラ隊長からの評価は高く“筋が良く教え甲斐のある部下”の扱いをされていた。 “正直で素直でドジでヘタレな見習い”をやっていたが、ひょんな事から“ナナ様付きの世話係兼近衛”を肩書きに、必死な毎日を送ることとなる。巷の評価が間違っている訳ではないが、実情は“ナナ様の遊び相手”に過ぎない。
将来的に立派な近衛兵になったとかならないとか、設定はかなり曖昧。
―ナナ―(主人公2)
実年齢9歳の少女。髪は薄い栗色で、背に流す程ある長いものらしい。ライムグリーンの瞳と、母親譲りの可愛らしい顔立ちをしている。背について設定なし。細身の9歳そのままな女の子である。
とある国の第7王女にあたり、王族の中では比較的浮いた存在。王家全体から見て末っ子になる。正妻の子でありながら男子に生まれなかった事に、軽いコンプレックスを感じており、頭脳明晰だった彼女は常に“大人しい良い子”を演じていた。そのストレスから今回、断食という強引な方法で遊び相手レグナスを手に入れた。口調は“偉そうな我儘お姫様”だが、実際はただの“遊びたい盛りの我儘お嬢”。いつもレグナスを振り回している、そんな未来の美しき財務大臣である。
“わらわ”と言わせたい一心でキャラ設定された姫様である。ちなみにナナ様はメロンがお嫌い。
―シーラ―(脇役1)
書いてはいないが、外見年齢25〜31歳のぎりぎり青年区分。“見事”と形容された金髪と、ほぼ毎日季節は冬な海色の瞳を持つ。こちらも背についての設定がない。
4番隊の隊長で、周りからは“金髪碧眼の怖い隊長”で通ってしまう誰にでも厳しい人。最近面倒を見ている見習いレグナスがお気に入りで、教えれば覚える彼に少々厳しくし過ぎている自覚があったりなかったり。基本的に“後から考えるといい上司”だが、その手元にいる間はただの“鬼”でしかない。
―ティア―(脇役2)
また書いてなかったが、外見年齢23〜28歳のまだ青年区分。長い琥珀色の髪と、猫を連想させる琥珀の瞳を持つらしい。唯一背の設定があり、細身の長身である。
3番隊隊長で、本編にはないものの“満腹の猫科肉食獣”設定がある。つまり“喰う気がないのに爪を掛けてくるような奴”で、他人の部下にまで手を出しいたぶり倒す。部下からの評価は“出会いたくない最恐な隊長”。よく優しげでいい人の微笑みを見せるが、内心は作中一の腹黒であり、今回も同僚で親友のシーラに内緒でレグナスを構っていた。同僚さえからかおうとするある種のサドが彼である。ちなみに猫舌ではない。
―国王様―(脇役3)
“栗色の癖がない髪と、深い緑色の瞳を持った紳士”と書かれていた彼がそう。外見年齢は50歳を超えるものと思われる。
とある国で王様業を営んでいる、家族と国民を非常に大切にしている信頼の厚い王様の鏡。普段は執務に追われ、家族と過ごす事が少ないようだが、今回ナナ様の断食を心配し駆け付けた。末娘の悩みを誰より理解しており、王女の世話係に女官以外であるレグナスを認めた。よく微笑みを浮かべる友好的な紳士であると共に、皮を剥がなくても優しいお父さんである。
―ハジメ―(脇役4)
作品中では本人についてほぼノーッタチな脇キャラ。設定上での外見年齢は20代半ば。書かれていないが、黒髪で背は高いようなそうでもないような…曖昧な奴。
レグナスと同じ部隊の見習い兵で、彼の失敗をからかいつつも温かく見守っている友人の一人。口が軽くお喋り好き。よく笑う青年兵士である。遠目に見たナナ様が気になるようで、よくその話題を振りまく。
―老人―(脇役5)
外見年齢が不詳。藍色ローブに尖んがり帽子の、四角い眼鏡を掛けた老人。背や髪等についての設定がない。
ナナ様付きの勉強係で算術、つまり数学を教えている。頭脳明晰なナナ様にことごとく教師としての威厳を砕かれ、9歳の幼い少女を相手に遊びで引き出したチェスさえ勝てない悲しみの人。しかし、人生経験は当然ながら勝っており、日頃の無理難題は軽くいなしている。
ちなみにこの苦労はナナ様のみの事で、他の兄弟には先生として扱われている。
―上官―(脇役6)
外見年齢、髪の色さえ思い付かない正真正銘の脇キャラ。恐らく40代、大柄で背が高いことになっている。
文中に“見覚えのある各部隊を束ねる偉い人”としか書かれていない、可哀相なキャラで、レグナスとの接点は今回が初と思われる。人物設定として、よく部下達の様子を見て回っているあたりは“いい上司”になるだろう。明るく陽気なで、部下を褒めて育てる親父的な人。